こぶとりばあさんの"波乱万丈”な近況
・・・・・ま。
以前から皆様「か弱い」 「病弱」 「どことなく薄命っぽい」 的なイメージをこの私に抱いていらっしゃったことは薄々感じておりました。
・・・当たり。
「なんじゃかんじゃ考えるより、この際決着つけましょうや!一週間ください!」。お初にお目にかかったドクターから早口で切り出され、「じゃ、帰って主人と」すかさず「「相談してから・・・ですか?」「あ、あ、あ、入ります」。
・・・・と、かくも簡単に入院生活へと突入。
初日はとにかく忙しく、検査のはしご。その日の〆は容赦なく早送りされるベルトコンベアの上を、小走りに走らされ、挙げ句、「どのくらいきついですかぁ?」。
「ば~ろ~!ねずみか!私は!」と思いながらも、「ちょっときつい・・ぐらいです」。
言ってしまって、心の中で「かなりきつい」に変換してしまうおばかさん。
そして翌日、いよいよメインイベントの「心臓カテーテル検査」通称「心カテ」。
早朝から、絶食(・・・つらい)忙しく点滴、その他いろいろ。
そして検査室へ・・・・。
かなり緊張しながら比較的順調に検査終了・・・かと思いきや、「ここ一番!」とも言うべき止血の段階。ドクターが傷口のある動脈をしっかり押えた緊迫した場面・・・・。
「ピロリロリン♪ピロリロリン♪ハリー先生、ハリー先生、北棟三階、ハートセンターまでお急ぎください」。
・・・・突然のハリーコール、このタイミングで。
部屋に居たドクターふたりは走って出て行ってしまった・・・・。
・・・・と、私の動脈、しっかり押えていたはずのドクターの視線は先に出て行ったドクターを追っていて「気になるなぁ・・」。
それより、ドクター!私の止血!
なにせ当方、河岸のまぐろ・・じゃなくて、「まな板の鯉」ですから。
私の止血はやっつけ気味になんとか終了。部屋へ戻るとお昼ご飯が届いていた。
ヨガで言う「死人のポーズ」で数時間を過ごさなければならない私の口元まで夫がスプーンで運んでくれたが「あ~ん」する前にスプーンを傾けるものだから、お吸い物は首筋がいただき、めでたく完食。死人のポーズのまんま・・・・・。
無事に一日が暮れ、消灯。
すると、直後から胸痛が・・・。二回目までは我慢していたが(してる場合じゃないの!)、三回目には同室のおばあちゃんがナース呼んだのをきっかけに「あの~、ついでに私も・・・」。
もともと小心な私。
ナース驚いて、心電図の器械持込み、ドクターを呼び、点滴だ、薬だ、の大騒ぎに・・・。
・・・・・・どうでもいいけど、この日の当直ドクターがどえらい美人。ちょっと好み。
どうでもよくないけど、香水きつすぎ!
もう、お部屋の人たちに申し訳なくて、申し訳なくて・・・でも、苦しくて。少し落ち着いて、呼吸を整えていたら、突然点滴台のアラームが鳴り響いた。そりゃぁもう、ポルターガイストかと・・・・。
器械の不具合らしく、私の分だけ、何度も真夜中に延々と鳴り響いた。
その都度、ナースコール独り占め。その都度心臓止まりそうになり・・・いえ、止まりませんでしたけど同室の人たちの息遣いまで気にしながら、長い長い夜を過ごしたのです。
一夜明ければ、ゆうべの騒ぎは嘘のように収まり、お利口さんに・・・。
昼間は天使。夜は悪魔。
私の体に棲みついてるの、一体ナニモノ???
というわけで、昨日無事退院いたしまして、今日からお店を再開する予定です。
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