“時”の人
試験前になると連日夕飯を食べにやってくるT朗君。
夏休み明けにはまたヘビーな試験があるらしく、このところ連日ご来店。
胡瓜が苦手らしいが、針のように刻んでスライスオニオンと人参の千切りに彩り程度混ぜただけでも「ドキドキする」らしい。
「なんでこれしきが食べられんの?」と訊けば「・・・・多分・・・嫌いになってみないと分かりません・・・」と苦しげな顔をするので、おばちゃん新たにT朗君バージョンの玉葱を刻みます。
嬉しそうに食事を頬張る彼に今更ながら訊き難い質問をぶつけてみた。
「あの・・今更なんだけど・・・・T朗君の苗字を聞いてもいいかな?」。
すると一瞬戸惑った表情になり、「珍しい名前なんです。瀬戸内海の瀬をふたつ書くんです」。
「せせ・・君?」「いえ、ぜぜです」。
「じぇじぇ!!」「ほらね。最近、みんなから言われるんですよ~」。
なんだ、時の人じゃん。
たくさんのお客さまの中にはとっても珍しい名前の人がいらっしゃるが、間違いなく珍名ベスト10に入ったぞ。じぇじぇ・・・じゃなくって、ぜぜ君。
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