2010年5月 2日 (日)

ヤケのやんぱち太っ腹!

朝、洗濯が終わって丁寧に脱水層に洗濯物を移し、回し始めたとき・・・え?・・・・あ・・すいません。
「脱水層」なるものの存在、知らない人がクラスに若干・・・五人は・・居るね。
知ってるけど、見たことない人・・・手をあげて~・・・・・・・はい、十二人。と。
・・我が家では二層式洗濯機を使ってました。今朝まで。未練たっぷりの過去形。

回し始めた時、順調に回り始めたかと思いきや、急にガガガガガ、パッキ~ン!洗剤や柔軟剤まで弾き飛ばす勢いでついに壊れてしまいました。三十年選手。

「壊したんかっ!」。

「違うっ!!壊れた!」。

お店でも散々「壊した」呼ばわりされたが、その都度、違います!ってことは言い添える。
だって、愛用してきた私がいちばんショックなんだって。
帰ってきたら早速修理を試みたおっとっと・・・・彼は私とは別の意味で更に未練どっぷり。何か故障すると手を入れずに居られないエンジニア系。
・・無理だと思うんだけど・・・・だって、主軸が折れてるんだもん。とっくのとっくのとっくの昔に部品だって無いし。

というわけで歩いて五分の「ヤ○ダ電器」へ・・・。

欲しかった二層式は諦め、しぶしぶ全自動。
お洗濯の間、目を回しながらはり付いている時間が好きだったのに・・・。
洗剤を使っちゃいけない水着なんか洗うのに重宝してたのに・・・。
自分の好みで微妙な洗い分けをしたり、タイマーをセットするのが楽しかったのに・・・。
絶妙なタイミングで排水したり給水したり・・・ベテラン主婦の技が・・・もう・・使えないなんて。

ま、過去を振り返ってばかりじゃしょうがない・・・せっかく来たんだから3Dテレビで遼くんのバンカーショットでも見て行くか・・・と、大型テレビの前にセットしてあるゴーグルをふたりで覘いていたら、砂が飛んできた。

「おおっ!」

と、そこに店員くん。
「いかがですか?」と寄ってきた。
「今日は買わないよ」冷やかしバリヤー張り巡らしてたけど。
店員くんの「買ってくださいよ~」ビ~~~~ムに・・・・撃沈。

買いました。あ!勿論遼くんじゃなくってね。お家で観るテレビってったってニュースぐらいのもんなのに、砂まで飛んでこなくっていいもん。うっかりSF映画とか観てて、エイリアンに掴みかかられたりしたら、二人とも仲良く孤独死???
テレビに命はかけられないわ~。

あ~ぁ・・来年七月、「ポシュッ・・」と消えるのを見届けたい気持ちもあったのに、ついに我が家も地デジカ。
エコポイントで、てへっ!なにしよ~。

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2009年8月29日 (土)

こぼれたミルク

生意気な言い方だが、仕事をしているとき、夫との間にかなりの距離を感じる時がある。

殊にこの仕事を「サービス業」として考える時、「この人は向いていない」と感じるのだ。

悲しいかな、私自身も「商売」に向いているとは言い切れない。
こんなに働いていても、こんなに可愛がっていただいていても、決して儲かってはいないからだ。只、毎日楽しくて仕方がないほどに仕事が好きだ。多分誰にも負けないくらいに・・・。

今日、ご常連のドクターが同僚の方を伴ってお食事に見えた。
ランチタイムがひと息ついたとき「ご相談なんですが・・・」と切り出された。

今度、ノーベル賞受賞者を招いてシンポジウムを企画されているとのこと。
その日、学生たちを交えてランチを予定しているが、この店を使わせてもらえないだろうか・・・という依頼だった。

夫は即座に断ってしまった。
彼なりの思いがあったことは理解できるが、ご依頼をお受けする、しないに拘らず、私は残念でならなかった。

確かにこんな店よりももっと適したお店はいくらもあるだろう。
でも、そのお客さまは以前から「大切な人」とのランチにこの店を利用してくださっていた。

海外からのお客さま、恋人、遠くから訪ねてくれた友人、家族、など。
私ががっかりしたのは、その「思い」に応えられなかった・・・ということ。

いつものリズムで仕事をしたいのはよく解る。
こういう類のお客さまには何倍も気を遣う。
でも、選んでいただいたら、出来得る最高の仕事をするのが仕事の喜びではないだろうか・・・。

もし、お断りするにしても、礼は欠くべきではなかった。

「君はどう思う?」。

長年パートナーとして店に立っている私に、せめてそのひと言が欲しかった。

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2009年1月 3日 (土)

新春ビッグニュース!

年末、アメリカから嬉しいお年賀メールが届いていた。
以前、ブログでご紹介した「遠距離夫婦」がこの夏から同じ大学で働くことになったと言う。

日本以上に厳しい状況の彼の国で、望む環境での職を得るのは至難だろうと察せられるが、何千キロも離れて暮らしていながら、折々に届くメールには、随所にふたりの温かいエピソードが織り込まれている。

「一緒に暮らせるようになりました」・・・彼女の限りなく癒し系の笑顔が浮かんで、次にこれまたのどかな彼の笑顔が浮かんだら、つい、どのくらい離れているのか見当もつかないくせに、思わず両手でハイタッチしてしまいそうに嬉しかった。

親切で、国際色豊かなスタッフを得て、精力的に授業もこなし、頑張ってきた彼の仕事が順調に行っているのは勿論嬉しいが、その同じ大学で働き、一緒に暮らせるようになったという報告はもっと嬉しかった。

これで、もう彼らが日本に帰ってくる確立はさらにぐっと減ってしまったのだろうが、この地球の、アメリカという国のどこかで、家を買い、そこに暮らし、それぞれに充実した研究生活を送りながら、優しい人たちに囲まれて、あの笑顔で暮らしていてくれると思うと、本当に嬉しい。

「サンクスギビングにはスタッフを招いて、9キロのターキーを焼きました」。

・・・美味しかったのかは訊きそびれてしまったが、浮かんだのはやっぱり「笑顔」だった。

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2008年5月24日 (土)

KYY!!

日によって、「今日は○○の日」と呼べそうな特定のお客さまの一団で店が埋まる日がある。
昨日は「県警の日」だった。
早い時間から、幹部の人たちで埋まってしまった。
見るからにエリートな面々である。

気さくで、お行儀もよく、この上ないお客さまばかりだから、仕事していてすこぶる気持ちがいい。

・・・と、上機嫌の夫が言う。
「お忙しいですか?」。おいおい。それ、今言う?
「・・・・・・・・・う~ん、私たちは忙しくない方がいいんでしょうけど、ねえ・・」。
歯切れの悪い返事が返ってきた。いっぺんに重い空気が立ち込める。

数日前から現職警察官のとんでもない不祥事が取り沙汰され、きっとこの日も朝から総出で綱紀粛正云々されて、ホウホウの体でお食事に見えたのだろうに・・・。

そんなことはどこ吹く風・・・の彼は「そうですよねぇ、忙しくていい仕事じゃないですねぇ」。
全く空気というものが読めない人である。

KYY!(空気、読めよ!)
私は厨房の中から彼だけに見える角度でサインを送ってみるが、空気の読めない人に・・・私のサインは届かない。

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2008年1月27日 (日)

女はそれを我慢できない

「ハンドルを握ると人が変わる」と言うけれど、夫の場合、凄まじい頑固振りだ。
変わるわけではなく、むしろ、これがこの人の人柄なんだと思う。

微妙な距離で方向指示器をあげない人は絶対入れない。ケータイに夢中になっている人にはちょっとのことでもクラクション!
赤信号を平気で突っ切る自転車には指を指して「警告!」。
トンネル内で点灯しない車にはパッシング。
高速で追い越し車線を延々と走っている車にもしつこくパッシング。それでもわからんチンにはピッタリ!
最近でこそしなくなったが、無謀運転の車はどこまでも追いかけて掴み合いになりかけたこともある。

こんなことがあった・・・。高速で、数台の高級車が固まって走っていたので追い越そうとするとやたらと危険な邪魔をする・・・。散々攻防を繰り広げた後、ついに追い越しかけて気がついた。皆様ガタイ大きくって、皆様コワモテ・・・。
運転者意外が全員戦闘体制でこちらを睨んでいた。「や○ざ」の幹部(俗に親分?)の車を護衛していたらしく、追い越しざまに「撃たれる」のを警戒していたのだと知って、ビビった。・・・危うく撃たれるとこだった・・・。どう見たって、一般庶民でしょうが!!って夫を見ると・・・らしく見えないこともなかった。

隣にいる私は生きた心地がしない。
一度は大喧嘩して車を降り、歩いて帰ったこともある。

ところが、横断歩道で停まっている時、歩行者がほんの二、三歩小走りになってくれたりすると、すこぶる機嫌がよいし、マナーのよい人にはとことん紳士である。
大型駐車場で停めてある車の中の坊やに手を振ったら、「にっこり笑って手を振ってくれたよー」と実に嬉しそうに報告してくれる。

こんな時代、むやみによその子に近付かない方がいいよ・・・と、忠告する自分がまるで人でなしみたいな気分だ。
それにしても最近、怖い話をよく耳にするし、いつまでも反射神経鋭いわけではないから、いい加減に無茶なことは止めて欲しい。

今日も、混雑する交差点で無茶な割り込みをする車を断固入れまいとする。
入れてあげれば、いいじゃない、と言って見れば、案の定のケータイ中・・・。「男はそれが我慢できない」・・・とすましている。

地球の恒久平和と家族の無事を願う私と、あまりに無謀な正義感を貫く夫。
「女はそれが我慢できないのよ!」。

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2008年1月23日 (水)

狼おじさん?

なんか・・・怪しいとは思っていた。
寒がりかたが・・・笑えた(ぷっ!)。
熱のある顔ではなかったし、頑張って薄着してるから、本当に寒かっただけでしょ。

なら・・・・今日の蚊が鳴くような声は一体・・・。
要するに「寝ていたかった」だけ?・・ヤンキーのお兄ちゃんとおんなじレベルですね!

まさか・・・いい年をして、仮病を使うとは恐れ入った。

我が家の狼おじさんは「真っ白なおかゆに梅干」の病人定番メニューをすすって、寝疲れた首を揉んでもらいにマッサージ屋さんに出掛けていった。

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優しくなれない訳

今日だけは休みたくなかったのに・・・。
「僕、来週は水曜日に必ず来ますから・・」。先週そう言って帰っていったF君に「来週は君の好物だよ!」と言って送り出したのだった。

実家を離れて暮らしていると、煮物や素朴なお惣菜が懐かしいのだろう・・和風のメニューは若者たちに絶大な人気がある。・・・ちょっと、お母さんみたいな気持ちになれる。
・・とは言っても、品数も増え、準備が大変なので、そうそう頻繁には出せないジレンマもある。

「今週は必ずもう一回食べます」。久々の田舎料理をみんな喜んでくれていたのに、今日は店を閉めた。

別に毎日険悪な訳じゃない。
仕事はどんなに忙しくても、楽しいし。
だから、機嫌よく仕事が出来ないくらいなら、寝ていてくれても構わない。
でも、その間、どれほど頑張っているか・・・イメージができないらしい。
楽しみはあったほうがいい、それはよく分かっている。でも、その前に仕事にはもっと真剣に向き合って欲しい。体調管理には想像力が必要なのだ。
聞き取れないほどの声で「行くよ・・・」と言われても、ランチタイムをこなせる訳が無い。

・・・仕事人間なんだ・・・私。
きっと、仕事できなくなったら、空っぽになっちゃうんだろうな・・・。
家族を守るために、一所懸命働いているうちに、家族からソッポを向かれるお父さんみたく・・・。いったい、何やってんだろ、ふたりとも。

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2006年5月26日 (金)

寸止め

 昼食に特製チャンポンを用意した。私の丼を見やり、「カロリー高そうだね」と言って食べ始めた夫のこめかみあたりで「ガリッ」。

ああ、またやった・・・。その後は箸が進まない。夫は「アサリが砂噛んでるよ」と言い張るが、私のにはない。「当たりそうになったら、ガリッと噛む前に、寸止めできない?」のひと言に「できるわけ、ないじゃあないか」と息巻く。そうかなあ・・・。

昔、おコメの中にはよく小石が混じっていた。小石を噛むたびに「あーん」と口を開けて待っている私の口元を、掌で受けながら、祖母は「ボーっとして食べよるけん、噛むとよ」と言った。無茶苦茶だとは思いつつ、私は幼いうちに「寸止め」の奥義を体得していた。

せっかくのおいしいチャンポンを伸ばして台無しにするのは勿体無いと、知らん顔で食べているのも気に入らないふうだ。まったく、感情にも寸止めの奥義を習得して欲しいところだ。

カロリーオーバーの罪悪感は、おいしいスープと一緒に豪快に飲み干してやった。

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2006年4月17日 (月)

もしかして、音痴?

 鼻歌交じりに仕事をしていて、途中でメロディーが続かなくなった。
昔、夫が好きだと教えてくれた曲だったのに、曲名も思い出せない。

「これ、何て曲だっけ・・」と、記憶にある何小節かをハミングしてみる。
 夫は、眉根にクッと皺を寄せ、聴き入った後、思い当たったのか、メロディーを繋ぐが、どんな曲なのか、皆目見当がつかない。今度は私のほうが眉根に皺・・・。

「ほら、ブラザーズ・フォアの曲よ」と言ったところで曲名を思い出した。「グリーンフィールズ」。後は、ふたりで大爆笑。自慢じゃないが、夫は若い頃、コーラスグループで歌っていた。私はフォークソング世代、ギターの弾き語りで青春を送った。

 なのに、この音感の酷さは一体・・・。そう言えば夫は常々「歌わないと、だんだん音痴になるなあ・・・」と言っていた。ふたりとも、カラオケボックスは未体験である。

やっぱり、たまには声を出して歌わないとね、と「落としどころ」を見つけたふたりだが、お互いに、大笑いされた事を結構根に持っていたりして・・・。

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2006年4月 8日 (土)

しゃあしい!!

「しゃあしい」。博多弁で「うるさい」「面倒」の意味である。
かなり頻繁に私は夫にこの言葉を投げる。夫は「愛情表現」くらいに思っているのかもしれない。その証拠に全く懲りる様子がない。

昨日は「絵手紙で、礼状書いてくれんか」。それはいいとして、「さらっと」だの「ばっちり」だの、やたら多い注文にカツン!とくる。
今日も、「そろそろ『感動のエッセイ』でも書かんかあ・・・」。と呑気なものだ。書いてるよ!感動・・はともかく、あなたといれば、ネタに困る事ないし・・・。

「自分で書けば?」と言えば、「僕は、恥はかくけど、字は書かん」と真顔でかわす。
「お題をいただけますか?」と水を向けると、暫く考え(た振りをして)「『ああ、しゃあしい』っていうのはどうだ?」。
「それなら、いっくらでも書けるよ」と言うと、「匿名でお願いします」と弱腰になる。

厄介な夫だが、私が煮詰まった時に、面白い助け舟を出してくれることがある。ちょっと、見直したかなあ・・と思うと、すぐ図に乗るので、またも邪険に一喝されるのだ。

知人に電話で話したら、「うちの主人も『俺は、汗はかくけど、文は書けん』って言うよ」と笑った。彼女ならきっと、筑後弁ではんなりと「せからしかあ」と言っているに違いない。

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