2013年9月 4日 (水)

倍返しだっ!!!

知人のお母様がお亡くなりになって、この夏初盆だった。

伺えなかった侘びとお見舞いの気持ちを短い手紙にしたため、供物を彼女に託した。
すると数日後、ご丁寧にお礼に見えた。
「気持ちばかりのお礼のおしるしに・・・」といっていただいた地元のお茶の詰め合わせをいただいてみて驚いた。

お、お・・・おいしい!!

それにしてもなこの美味しさ・・・。
しかも詰め合わせてあるもっと高価そうなお茶はまだいただいてもいないが・・・かなり高価なものだと思う。

「○○さん、これじゃ倍返し!じゃない?」

「いいえ、○○さん、気持ちは倍返しだけど、実は・・・・半返しよっ!!!」。

ま、ちまたのこんなおばさんたちまでも半沢くん、席巻しちゃってますね。

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2010年10月18日 (月)

フェニックス

この半月ほど、フレッ○光の代理店オペレーターの女の子とガチンコで勝負していたものだから、頭痛と首凝りと吐き気に悩まされ、この話題もすっかり乗り遅れた感があるけれど、チリの鉱山落盤事故。これで思い出した凄い体験談・・・・。

先週、奇跡的に救出された男たちのニュースが地球中を駆け巡った。彼らを地下700メートルの「地獄」から連れ帰ったのは『不死鳥』という名のちいさなカプセル。

彼はそのちいさな翼でひとり、またひとり、と世界中が固唾を飲んで見守る中、見事に全員を無事家族の元へ連れ帰ってくれた。

二十数年前、「長崎バイオパーク」という広大な動物公園に遊びに行ったときのこと、いささか歩き疲れて飲み物でも買って一休みしようということになり、コロシアムのような円形の石段で休もうとした時、頭上を巨大な影がかすめた。

驚いて見上げると、息をのむほど美しい大きな鳥が、傾きかけた太陽のきらきらと柔らかな光を受け、高台から低いところへと滑空していた。

「あ・・火の鳥・・・」。
本当にそう思った。手塚治虫さんの漫画、火の鳥・・・・。
長い優雅な首、高貴な頭の飾り羽、大きく広げた翼、そして花嫁のベールのような長い尾羽・・・。
まるで夢のような一瞬だったが、正体は園内で放し飼いにされた孔雀だった。

不死鳥も、火の鳥も架空の生き物だが、モデルはおそらく孔雀だと思う。
あれ程に美しく優雅に舞う鳥を、この目で見ることができたのは・・・・ちょっと自慢。

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2009年10月18日 (日)

個食

朝、まだ冷たい空気を階下に入れ、ドボルザークのチェロ協奏曲を聴いて、ゆっくりお茶を飲んでいるときに夫が起きてきた。

すぐに「マッサージに行く」と言って出かけたので、朝ごはんを食べそびれてしまった。
夫が戻ってから遅い朝食を食べた後、何気なくテレビの前に座ったら、そのままズルズル・・・・。

夕方になってから店の仕入れに行って帰る頃にはすっかりお腹が空いていた。

マズい!お腹がすいた時の買い物はご法度だったのに・・・。
スリムな友人は「絶対にお腹が空いた時に買い物はしない」という。余計なものを買ってしまうから・・・。

夕食は何が食べたい?と訊くと「うなぎ」ときた。私はうなぎはあんまり食べたくない。
いつも行くお肉屋さんで何やかや買っていたが、スーパーでうなぎを買い、自分用にと秋刀魚を買った。見るもの全てが「食べたい!」になる。

そんなことはすっかり忘れて、最後に寄ったスーパーで高級仕様のカレーを買ってしまった。時々、無性にカレーが食べたくなるのだが、我が家ではカレーは夕食の食卓には上らない。・・・ことになっている。

お腹が空いていると、見るものがなんでも欲しくなるのだ。
・・・、かといって実際食べれる量は、もう言わずと知れているのに・・・。

さて、帰ってから買い物を検めてみると、めちゃくちゃなのである。
特大の秋刀魚は二尾・・・。夫はうなぎが食べたかったはず。カレーは賞味期限があるもので、さて、お腹の事情も迷っている余裕はなさそうだ。

・・・と、言うわけで、今晩の我が家の食卓は夫にうなぎ、秋刀魚、大根おろし、酢蓮根、ピーナッツ豆腐。私、秋刀魚とカレー。

七時前に夕食は済んでいるのに、こんな時間まで妙な満腹感が続いている、かなり最悪な、まとまりも、バランスも、協調もない、お見事な個食でありました。

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2009年9月 4日 (金)

友達

暗闇を漂っている時だけ、スッと寄り添ってくれる「友達」がいてくれたらいいのに・・・。

男性でも女性でもなく、仕事とも無縁の、家族でもない・・・ただ、黙って私の話を聞いてくれるだけの「カオナシ」のような存在。

傍らで、時折静かに頷いてくれるだけでいい。
ひとしきり話を聞いたら、いつの間にか何処かへ消え去ってしまってくれていい。

そのうちに闇は明けるものだ。

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2009年8月31日 (月)

スタート

朝、惰性でテレビのスイッチを入れると、恒例の「24時間テレビ」。

芸能人が偶然であった町の人に声を掛け、今年のテーマについてインタビューしていた。
普段はそういう類のものは観ないが、インタビューされているおばあちゃんの笑顔がよかった。78歳で「手当たり次第」野菜を作っているという。人は自然の中で生きていると、こんなにもいい顔になるものだろうか・・・と思って、ついつい観てしまった。
立派なスイカがごろんと気持ちよさそうに横たわっていた。

・・・で、本題の「スタートしたいことありますか?」の質問に「私ねェ・・・パソコン習いたいの」。
頼もしい!

今日は一日の予定の中に「選挙」を挟んでいた。
ふたりともかなりな「選挙フリーク」で、まず気にかかるのが、投票率。
みなさん、行ってますか?

そろそろ混み合いそうな時間を見計らって出かけてみると・・・パラパラ・・・。
「え~っ?そんな筈ないでしょ~?」。
今回こそは空前の投票率を予想していたふたりだったが、ちょっとガックリ。

そして次なるお楽しみは八時からの「選挙速報」。
早めに夕飯を食べて、後片付けも済ませ、テレビの前に陣取る。

信じられない速さで当確が出始め、悲喜こもごも・・・。
これを延々、七時間ほど飽きずに観てしまいます。夫は大勢が分かった一時半ごろ上がって行ったが、まだまだ気になる候補者が何人か・・・。とうとう二時半まで粘って、あとふたり・・・を残し、スイッチを切った。明日の朝刊でまたじっくり楽しもう。

明日から新しい政権がスタートする。良かれ悪しかれ、まずは始めないと。

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2008年12月 1日 (月)

穏やかな休日

月末の二日間、プールの休館日だったため、土曜の夜からお菓子を作ったりしてゆったりと過ごした。そのせいか、朝の目覚めはすこぶる良かった。

確かに体を動かすのはいろんな意味でいいことは確かだが、日頃の仕事だけでもかなりの無理がきているところに運動で二時間は取られれば、疲れは沈殿するはずだ。

いつものように店の仕入れに数時間を使っても、ゆったりと朝食を摂って出掛けたためか、ふたりとも元気だった。
玄関の植え込みを冬の花たちに模様替えした。ショベルを持った私の隣で、夫は庭の落ち葉を掃き集めた。
いつもの休日ならこうは行かなかっただろう。

陽のあるうちに洗車をし、趣味の小道具たちの処分を決意した。思い切って処分した何年分もの端布や、たくさんの和紙・・・。大型ゴミ袋に三つ。
もう少し時間に余裕があればなんとか陽の目を見たかもしれない思い出深い品たちだったが、長い間、気持ちの負担になっていたのも確かだった。
少しづつ片付けていかなければ・・・。

お天気に恵まれ、体は忙しく動いたが、気分はゆったりと過ごした・・・花マル日曜日だった。

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2008年11月20日 (木)

急に真冬のような寒波が押し寄せた今朝、母のことが気になり、仕込みの途中で実家に電話を入れてみた。時計を見れば九時半・・・。

十数回のコール音を聞いて受話器を置いた。
携帯にかけてみようかとも思いはしたが、母は外出先で電話に出るのを遠慮する。以前、デイサービスの途中で電話に出た時、心なしか抑揚のない声だったのを思い出した。

こどもたちから安否を問う電話をもらうことにさえ、周囲への気配りが必要な社会なのだとそのとき気付いた。
こどもたちが揃って気にかけてくれる老人ばかりではないのだ。
我が子に先立たれた方も多いと聞けば、無理からぬことだと思う。いたずらに平穏を乱すことはない。

夕方、店を閉めた後、もう一度かけてみた。
すぐに母の声がした。

「風邪ひかないようにね」。
たったそれだけの電話なのにまるでこどものように嬉しげな母の声が返ってきた。兄たちが、どの部屋も暖房がすぐに使えるように準備をしてくれていたのだという。

「また来てね」。
こんな風にストレートに気持ちを伝えようとする人ではなかった。
いつも、忙しい子供たちを気遣い、帰り際に「またおいで」と呟くような少し不器用な頑張り屋だった。

父が逝って一年を迎えようとしている。
「おいしいお菓子、作って行くから」と言うと、「たくさん作って頂戴。お父さんと楽しみに待ってるよ」。

週末には両親のために飛びっきりのお菓子を作ろう。

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2008年11月10日 (月)

職人気質

夫ときたら、職人でもないくせに妙に「職人気質」。

刻々と変化するお店の状況などお構いなし・・と言うか、一旦、キャベツなんて刻み始めたが最後、私がどんなに忙しくしていても、瞬時に店がお客さまで埋まろうとも、たとえ電話が鳴ろうとも、包丁砥ぎに始まって、目の前にあるキャベツを刻み終えるまで、てこでも動かない。
「見りゃぁ分かってんだろ!これが済まなきゃぁ、他のこたぁできねぇよ!すっとこどっこい」。

誰にも向き不向きがある。殊にサービス業はそうだろう。
このごろ、夫を見ていて「この人は職人だったら良かったのにな・・」と思う。何かひとつのものを黙々と作り続けるような、近道などありそうに無い、文化だとか、伝統だとかの言葉で表現されるような仕事・・・。
この忙しく、軽薄な、時代のニーズに応えられるかどうかは別にして・・・。

365日、同じ仕事をひたむきに同じ手順で、一切の妥協を許さず仕上げるのが彼流だ。
勿論、それはどんな業種にも求められることではあるが、その視線の先にお客さまの存在があるか無いかがサービス業には大切なのだ。
基本的に自分の喜びよりお客さまの喜びを優先できる人。むしろ、お客さまの喜ぶ顔を見て喜びを得られる人・・・行き過ぎると、それはそれで大変だけど・・・。

・・・あ・・・・そうか。「職人喫茶」でいけばいいか、この際。
以前から「アカデミック喫茶」「お説教喫茶」「ゴルフ練習場喫茶」等々、いろんな呼び名で呼ばれているのだから、呼び名が増えた・・ぐらいに思ってやれば案外楽しいかも・・・。

明日から「親方」と呼ぼう。

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2008年10月16日 (木)

こぶとりばあさんの“お久しぶりっ!”な近況

毎日必死で泳いでます。

仕事も必死で頑張ってます。

悪妻ぶりはあんまり変化なし。

ハヤリの生キャラメル作ってます。「お店で売ればいい!」といってくれた人に売りつけてひと儲けしようと企んで・・・ませんから。

明日を信じて地味~にダイエット続けてます。

相変らずの貧乏暮らし、秋風が身に沁みます。

脳細胞の死滅に歯止めがかかりません。

来年を人生の転機と位置づけて、いろんなことを企んでます。

プールで「長住の母」と呼ばれています。・・・手相なんか見ないのに「妙に核心をついて」しまうらしいです。

やっぱり炭水化物が大好きです。

まだまだ「夢」があります。

けっこう笑って暮らしています。

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2008年10月 7日 (火)

今、このとき

昨年と同じ会場で川田健太郎君のリサイタルがあったので、夫とふたりで出掛けた。
去年と同じ、雨の高速をひた走って山口まで。

会場には彼のお母様もいらしていて、休憩時間に偶然一緒になり、言葉を交わした。
今年七月、彼はモスクワ音楽院を卒業し、六年間の留学を終えて帰国した。
冬はマイナス35度以下になる日もあるという環境下での暮らしはさぞ大変だっただろうが、ひとりの芸術家を育てる親御さんのご苦労も如何ばかりだったろうと察せられる。

すると彼女は「無事に帰ってきてくれた。それだけでほっとしています」とおっしゃる。母親の偽らざる本心だろう・・・。本人は対外的には言わないが、私たちの想像を絶する恐ろしい出来事が日常茶飯事起きていて、何か事が起きてもニュースにもならないのだそうだ。

そうかもしれない。体制の批判をした大手企業の実業家が突然姿を消した・・などという話を聞いたことがある。
私の兄も仕事で彼の地を踏んだ時、マフィアの存在を間近で感じる国だと言っていた。

成長した彼のピアノを堪能して帰る途中、夜中の高速で不気味な一団に遭遇した。
「トレーラー誘導中」と書いた電光掲示板を貼った四輪駆動車の前に巨大な黒い影がいくつも現れた。いかにも、物流の大型トラックとは一線を画した一団・・・。
静かに追い越しをかけるとその巨大なトレーラーの積荷の正体が軍用車だと解った。恐ろしく大きなキャタピラー車で、まるでミサイル用の弾薬を詰め込んででもいそうな物々しい一団の横をすり抜けて行くとき、体の芯から恐怖心が沸いた。同時に、その光景が長い人生の中で初めて目にする光景だと思えば、自分が如何に平和な国に暮らしているかをつくづく実感する。

少なくともこの国で、こんな恐ろしいものが実際に街中を行き来するのを見たことがない。
いろんな意味で病んだ国だとは思うが、間違いなく平和な国に生きている証拠だ。

彼のお母様がおっしゃった言葉が一層の重みを以って感じられた。
今、この時、世界中で戦禍に怯え逃げ惑っている人々がいる。
彼の繊細でダイナミックな演奏は、モスクワの気候、風土の中で彼自身が身を斬るような経験を重ねて身に付けたもの、だから「深い凄み」みたいなものを感じるのだろう。

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