2009年10月29日 (木)

エゴなエコ

最近、駅の構内などからことごとくゴミ箱が消えてしまった。毎日行くスーパーからもゴミ箱が消えた。

メモを片手に買い物をした。要らなくなったメモを棄てるつもりで掌でくしゃくしゃにしてしまってからゴミ箱を探すが・・・・・どこにもない。ついこの間までレジ脇の包装台の下にあったはずなのに・・・・・。

店内を見渡すと、レジ台の高い位置にちいさな篭があり「要らないレシートはここにお入れください」と書いてあった。
ゴミ箱らしきものはそれだけだった。丸めたメモを広げてお財布に仕舞った。

数日後、店内に張り紙が出た。
「一部のお客さまが食品トレーのみを棄てていかれます。衛生上好ましくありませんので、店内からゴミ箱を撤去させていただきました」。

ああ、あれか・・・。うんざりな溜息が漏れる。幾人かの非常識な人々のために多くの人々が不便を強いられる時代になってしまった。

お肉もお魚も、大抵発砲トレーに入っているが、それらを全てビニール袋に移して、ゴミになるものは全部スーパーのゴミ箱に棄てていく客がいるのだ。

お刺身の盛り合わせを「ザラッ!」と袋に移して、トレーを棄てている場面を見たことがある。驚いて見ていると、更にバッグからちいさなナイフを取り出し、パイナップルの葉の部分を切り落とした。つまり買ったもののゴミ部分を全部棄てていたのだ。ゴミ箱はあっという間に溢れ、辺りに甘酸っぱい香りを漂わせてその人は平然と帰っていった。現代のいちばん汚い物を見せられた思いがした。

この不敵な行いを衆目の中で、なんのてらいもなくやってのけたその人は、ごく普通の主婦に見えた。家で出る最低限の家庭ゴミもどうせ何処かのゴミ箱に棄てているに違いなかろう。
恐らく自分ひとりがよければ、それで何の疑問も持たない人種なのだ・・・。その人にも家族があり、こどもも育てているのだろうに・・・。

世も末だと思ったが、後日、もっと驚いたのは、偶然観たテレビ番組。
「エコ」をテーマに、或る主婦にスポットを当て、家庭でできるいろんな取り組みを紹介していたが、なんと「究極のエコ」みたいな前置きで、買ったもののトレーをスーパーで棄てているところを紹介したのだ。

「これって、エコ?」。
言葉の意味すらわかっていない。これは「エゴ」ですよ。
こんな番組作るって、一体どういう常識の持ち主?これでまたこの番組観たエゴ人間がグングン増殖を始めて、きっとそのうちにこの国はとてつもないエゴ大国になってしまうんだ。

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2009年9月10日 (木)

言ってやろ!

朝のラッシュ時、片側三車線の真ん中を走っていたら、いきなり無茶な割り込みに遭った。

夫はとっさにクラクションを鳴らしたが、臆することなく割り込んだ車の運転者はその先の交差点で信号停車をした際、ドアを開け、肩をいからせて降りてきた。

「まただ・・・」。

こちらの車に向かって大声で「やっかましいったい!」と凄味のきいた博多弁で怒鳴っている。

夫は「車間距離もないぞ、指示器もなしやろうが」と返したが、さすがに昔のように無謀なことはしなくなった。
つい最近も、若いホスト系らしき大型のベ○ツに危険な割り込みをされた上に、しつこい嫌がらせを受けたばかりだ。

一日中、吐きそうなほど嫌な気分で過ごした。

べ○ツに乗ってれば世界中で、自分がいちばん偉いんだとでも思っているのだろうか。
確かにお金を積まなきゃ乗れない車だけど、お金さえ積めば乗れるという事だ。品格のかけらも持ち合わせない人間が乗りたがるからタチが悪い。

今度、こんな目に遭ったらすかさず大声で、思いっきり慇懃に言ってやろ。

「あ~ら、ゴメンなさ~い!あなただってなんて気付かなかったのよ~。分かってたらクラクションなんて鳴らすもんですか~」。

おそらく、一瞬ドキッとするはずだ。

相手がひるんだ隙に「ホントに、これから気をつけますぅ~・・べ○ツには・・」。

そう言って窓を閉めて走りながら、夫と一緒に大声で歌う。

♪あ~~、あんたが大将あんたが大将。あ~んたが社長あんたが社長。あんたがべ○ツゥ~♪

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2009年7月11日 (土)

ジェネレーションギャップ

昨年暮れに甥が女性を伴って訪ねてくれた。
「結婚式に出てください」。
勿論、めでたいことだから快諾。祝いを述べて送り出した。

そして今春、招待状が届いてからが大変だった。
その何から何までが????の連続で、夫の体調が最悪の時も重なって、夫は「行く必要はない!」とまで言い出す始末。漸く夫を説得して出席の返事を出したのが、期限ギリギリだった。

他の出席者も同じ思いでいたらしいことが随所に窺われ、まだまだ大多数の方には受け入れられてはいないことが透けて見える。
そうは言っても、個人的な会話の端々に不快感を示す方はあれど、お祝いの席で苦言を述べる人は居ない。

娘の結婚式の時、準備は本当に大変だったし、当日の気の遣い方は相当なものだったと記憶するが、その後、いろんな方たちへの感謝の気持ちが一層深く、これ程たくさんの方たちに見守っていただいているのなら、きっとこのふたりは幸せになれるだろう・・・と納得したりもできた。

確かに何もかもが合理的に進められていく時代ではあるけれど、こんなやり方がスタンダードになっていく時代を思うと、ちょっとやりきれない。

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2009年4月24日 (金)

大盤振る舞い・ダ~!!

テレビが余命宣告を受けて画面隅っこに「アナログ」のワンポイント。
なにせ、我が家のテレビ、100キロを2・3キロ切った重量。

「そこで!今回はみなさん!驚かないでくださいよ~!専用テレビ台もお付けしてなんと○○8000円!!○○8000円でのご提供です!!」高田社長の殺し文句に殺されて買った「二人では持ち上がらない」テレビだ。

リサイクル料も並ではない筈・・・。

でも大丈夫。政府が助けてくれるんだって!
テレビを買い換える人には20000円のポイント付けてくれた上に、リサイクル料も国が負担してくれるって!お~、太っ腹!

新車購入する人には最大250000円も国が補助してくれるんだって!く~っ!惜しいな。予定ないもん!

お金持ちのお家なら、お家買ったり、車買ったりすれば、生前贈与も非課税になるらしいよ。・・・ま、関係ないけど!

あ・・でも、定額給付金は国民みんなにくれるらしいよ。まだまだありがたい政策がてんこ盛り。ま、そんなこんなで、日本に生まれて幸せ~っ!

・・・・って、みんな税金だよ。・・・違う。借金だ。
15兆円だって・・0、いくつ?。1億2千万の国民で割れば・・・・・・・・・・・・いくらですかぁ?
百年に一度の大盤振る舞いだから!

借金取りの来ない借金は怖い。
「年金から引いときました!」・・・とか言うぞ、きっと!

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2009年3月21日 (土)

境界線

お天気が気になる中、実家に彼岸参りに出掛けた。

祭日とあって、朝の慌しさはなく、それぞれが日常を離れたふわりとした空気の中でそれぞれの駅で降りてゆく。私もよい気分で電車を降りた。

ところが、なんと帰りの電車で、隣に座った女性は「白昼堂々と」念入りな化粧を始めた。
若い女性ではなかった。恐らく公衆の面前で化粧する女性の出現の「走り」くらいの年齢かと思った。

かなり苛つきながら視線を投げかけてみても、もとより気にする神経を持ち合わせているとは到底思えなかった。
私の正面に座ったおばさまも非難の視線を送っていたが、反応なし。
不敵・・・というよりも、まるで周りの数十人の視線を全く感じていない自然さなのだ。

やっと、化粧道具を仕舞ったと思えば、今度は入念なマッサージだ・・・。こめかみあたりから始まって、顎関節あたり、首筋へ・・・、多分リンパマッサージ。
最後は、頬っぺたの筋肉を収縮させたり、弛緩させたり・・・。

・・・・まるで、自宅のパウダールームである。
そこに、一切の視線も届かないから相当手強い。

以前、お店で食事中の学生さんからとても興味深い話を聞いたことがある。

「常識」と「非常識」の境界は全体の14パーセントなのだと・・・。
百人中14人以下なら非常識。それ以上なら「常識」になるというのだ。

今ならまだ間に合うかも知れない。
車内広告でアピールするとか、それが無理なら何か他の方法でアピールしていくことはできないものなのか・・・。
「床に座らないでください」シールがあるのだから車内での化粧を戒めるものがあってもよいと思うのだが・・・ま、地に落ちた感は否めないが・・・。

そういえば去年の暮れ、空港まで乗った電車には、化粧が済んだら、とうとう靴下まで履いて降りていった女性がいたなぁ・・・。許されるなら縛り首だ・・・・。
男性の髭剃りは見かけないところを見れば、一体この国の女性はどうなってしまったのだろうか・・・。

どうしても、この行為を常識にしてしまってはいけない。
厳しい言い方かも知れないが、家庭で躾を受けていないなら、社会で他人から厳しい躾を受けなければ仕方がないのでは・・と常々感じている。
人は恥ずかしい思いを重ねながら大人になっていくものだと思っている。

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2008年9月21日 (日)

御用!

夕方、お隣の奥様が訪ねてみえた。
用事が終わって帰ろうとして、はた、と足を止め「泥棒、捕まってよかったですね」。

・・・???何のことかと思った。
「お宅に入った泥棒、捕まったんでしょう?」。
二週間ほど前、警察官がふたりでお隣にやってきて、そう伝えたのだそうだ。

当の我が家には何の音沙汰も無い。
曰く、現行犯で捕まった泥棒が我が家にも入ったことを認めたのだそうである。
たいした被害額でなかったと思っているのか、当事者不在の立派な仕事振りではないか・・。

それなら一言言わせてもらおう!
初めて入られたときのおまわりさん!まるでやる気の見えない仕事振りで、調書を忘れていったばかりか、こともあろうに、玄関にはヘルメットまで忘れて帰っちゃって・・。
ノーヘルで帰っちゃったおまわりさん!違反切符自分に切ってよね!

今回は今回で、無関係の人に教えるくらいなら、当事者の我が家に電話一本ぐらいよこせって言うの!君たちに「御用だぁ!」って言いたいの!

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2008年6月30日 (月)

・・・姫・・ねえ・・・・・

「姫系」というジャンルのファッションが流行っているらしい。
髪は金々に染め、トップを逆毛で盛り上げ、サイドは大きな縦ロール・・・。サテンの大きなリボンをつけ、胸元の大きくくれた、まるで舞踏会のドレスのような服に、大方ピンクの薔薇のコサージュで埋め尽くされたような、若しくは模造パールを散りばめたバッグとミュール・・・。気分はすっかりベルサイユ・・・。

化粧がまたふるっていて、付けまつげを何枚も重ねて、まるで少女漫画のような大きな目。横顔など、まるで毛虫が這った様な異様な目元・・・。

姫たちは一様に舌足らずな口調でしゃべる。
結婚相手は勿論「王子さま~!」。

いつからこんなファッションなの?と聞かれて「あまれたたきから~(生まれた時から)」。
・・・・・二百回くらい、生まれ変わってもらおうかな?

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2008年3月13日 (木)

シャホチョー!!

夫に「年金特別便」がきた。

結構な空白がある。「・・・・これ持って社会保険事務所に来なさい・・・」みたいな事が書いてある。彼はまだ行っていない。

友人にもきた。彼女は公立病院に勤務していた二年間が余白になっているという。のんびり屋さんな彼女はあんまり深刻そうでもなかった。

別の友人にもきた。彼女は色々調べて行った。・・・と、一時間半待って、どうしても数ヶ月の空白があるとのこと。

「どうして分からないんですかねぇ・・」と言うと「よくある名前ですからねぇ」と帰ってきたと言う。それは違う。断じて違う。社保庁がこぞっていい加減な仕事したからですよ。

・・・まだこんなこと言ってるんだ・・・。
年金が、職を離れて後の生活の支えであることは、職員なら百も二百も承知のはずである。・・と言うか、少なくとも窓口での対応として、マニュアルってものがあるでしょ!!「禁句集」みたいなもの、貰わなかった?
開いた口が塞がらなくて、夫はすっかりやる気を無くしている。

「一応、やることやりましたから!」っていうことなんだろうなあ。
「責任者、出て来~い!」。不愉快だ。

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2008年1月30日 (水)

美学

大阪に嫁いでいる姪に会った。
彼女はお料理にも興味があって、話が合う。「ギャル曽根って知ってる?あんなのに美味しいもの食べさせるの、無駄だよね。作る人がかわいそう」。

私は大食いネタは大嫌いだから、絶対に見ない・・が存在は知っていた。
彼女が言うには、必ず「一流店」のお料理なんだそうだ・・・。

品良く盛り付けられた美味しいお料理の数々がゴミバケツのような口に詰め込まれる様を想像しただけで虫唾が走る。
でも、まあ、よく考えれば、「一流店」・・・ねえ・・・。

もしも私がそういう趣旨の番組に出演依頼を受けた一流の料理人であったならば、きっとこう言って辞退する。
「わたくしの、美学に反しますので・・・」。

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2008年1月23日 (水)

ほげいうぉっちんぐ???

何十年振りだったろうか・・・。

うっとりするほど美味しい鯨の畝(うね)を食べた。実家で昔から使っている醤油で食べたので、ひとしおだったのかも知れない。
昔はよく鯨を食べたものだが、捕鯨の制限によって、美味しいオバイケも畝も、ましてや尾の身など目に触れることさえなくなって久しい。

「野蛮だ」。・・・大きなお世話である。本当に絶滅に瀕しているのなら、美味しいものを我慢するくらいのことは厭わない。
・・が、自分たちの価値観にそぐわないことは徹底して叩く風潮があるようだ。
よその国の文化に口出しは無用だ。

どこぞの国の環境団体が過激な抗議行動をとっているらしいが、薬物入りの瓶を持ち、制止を振り切り船に乗り込んでおいて、「手荒な扱いを受けた」と主張する。

暫く前には「ホエールウォッチングの観光客の目の前で捕鯨をした野蛮な日本」と騒がれたが、「腹」があって、わざわざ捕鯨船に近付いていった・・・と考えた方が自然な気がするのは、ひねくれた私だけだったろうか。

捕鯨ウォッチング・・・オー・マイガ~~~!だ!

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