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2015年11月 9日 (月)

この夏

晴天の霹靂。

長いお付き合いの主治医に「僕の勘みたいなものですが、あなたはきっと、もうこの病気で死ぬことはないような気がします」と言われた。私も同感です、と答えた。

そこでがん検診を強く勧められ、伸ばし伸ばしにしていたがついに逃げ切れなくなり、受けた検査に見事ヒット。

「初期でなければ手術は受けません」と言ってしまったものだから、あれよあれよ、という間に入院、手術の段取りが組まれた。

入院前日まで変わりなく仕事を続け、手術を受けた。

店を閉めるに当たり、一番気にかかったのがいつ再開できるか、だった。

癌ならその後の治療が始まれば脱毛や免疫低下など、ハードな仕事を続けるのは困難・・・。そういう状況で「当分の間」と言うほかなかった。

不思議と治療に対する不安はなかったので、涙ひとつ流さなかったのに、お客様が「いつまでも待ってます」と言ってくださる度に迂闊にも涙がこぼれそうになった。

とことんこの仕事が好きなんだと実感した。そして復活。
もう、不死鳥???かと思う。自分のこと。

いや、ま、○○は死ななきゃ直らない・・・って言うから、あたしは永遠に死なないってことかな?

というわけで、この夏、長いお休みを経て、見事な復活をはかってしまいました。
今じゃ、人生最大の仕事量かと思うほどの毎日。
休養してる間はそれなりにいい時間を過ごさせていただき、仕事を始めたら、やっぱりこの仕事が大好きなんだと確信した。

つくづく幸せです。

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2015年11月 6日 (金)

へそくり

自慢じゃないが、貧乏です。・・・みんな知ってるって
それでも人並みにへそくる夫

主婦歴もベテランに属する私は、ますます第六勘に磨きがかかり、驚くべき的中率
或る夜、急にスメタナの「モルダウ」が聴きたくなり、寝室のCDラックを開けようとした瞬間、ベッドで本を読んでいた(っていっても、ゴルフ雑誌ですけど)夫、慌てて私を制止しようとした。とにかく不自然な話題を引っぱり出し、何とか私をラックから遠ざけようとしている風だった。別段邪念のあるはずもない私はお構いなしにモルダウを引っぱり出して・・・開け・・た・・・・・・・・・・・・。

と、そこにいらっしゃるはずもない二つ折の福沢くんが、窮屈なケースの中で見事なパフォーマンスしてました。
ふたつ折の一角を支点にして、見事な扇状に並べられた福沢くんが一体何人居たのかも、ちょっと見では分からなかった

でも、なぜか驚かない私。
別に見つけたからと言って、山分けなはずもなく、まあ、夫のこの手の行動は別段珍しいこともないので、何事もなかったように元に戻してⅭⅮだけ持って部屋を出た。

それから夫がどんな行動を取ったか興味もない私はモルダウを愉しみ、ケースに戻した時には福沢君達は忽然と姿を消してしまっていた。

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