そのまんまの君でいて
今日は定期観察日。
いつものように昨日から店の準備をして、早朝から受付に並んだ。
「本当に、受け付け順?」と思うほど待って、ふたつ目の科に向かった。
待合いのベンチに腰を下ろすと、おじいちゃんの付き添いできた娘さんらしい人と、可愛い坊やが歩いてくる・・・。
私の前を通り過ぎる時、坊やが「え?もう帰るの?」と聞いた。
ママが「そうよ」と答えると「まだ救急車、乗ってないよ」。
「あれは、怪我をした人が乗るのよ」。
「え~?病院に来たら乗れるんじゃないの?」。
もう、可愛い過ぎる。そのがっかり感がいい!
気分がとげとげしていた病院の待合いが、一瞬で和んだ。
育てているお母さんには申し訳ないが、出来るなら大きくならないでそのまんまの可愛い君でいて欲しい。
私も父からそう言われて育った。
あんな可愛いこと言ったのかなあ・・・。
今日は父の命日だった。
父の事を想いながらゆったり過ごしてみたかったが、相変らずのばたばたで暮れてしまった。
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