この夏
晴天の霹靂。
長いお付き合いの主治医に「僕の勘みたいなものですが、あなたはきっと、もうこの病気で死ぬことはないような気がします」と言われた。私も同感です、と答えた。
そこでがん検診を強く勧められ、伸ばし伸ばしにしていたがついに逃げ切れなくなり、受けた検査に見事ヒット。
「初期でなければ手術は受けません」と言ってしまったものだから、あれよあれよ、という間に入院、手術の段取りが組まれた。
入院前日まで変わりなく仕事を続け、手術を受けた。
店を閉めるに当たり、一番気にかかったのがいつ再開できるか、だった。
癌ならその後の治療が始まれば脱毛や免疫低下など、ハードな仕事を続けるのは困難・・・。そういう状況で「当分の間」と言うほかなかった。
不思議と治療に対する不安はなかったので、涙ひとつ流さなかったのに、お客様が「いつまでも待ってます」と言ってくださる度に迂闊にも涙がこぼれそうになった。
とことんこの仕事が好きなんだと実感した。そして復活。
もう、不死鳥???かと思う。自分のこと。
いや、ま、○○は死ななきゃ直らない・・・って言うから、あたしは永遠に死なないってことかな?
というわけで、この夏、長いお休みを経て、見事な復活をはかってしまいました。
今じゃ、人生最大の仕事量かと思うほどの毎日。
休養してる間はそれなりにいい時間を過ごさせていただき、仕事を始めたら、やっぱりこの仕事が大好きなんだと確信した。
つくづく幸せです。
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